■佐渡島内の交通

島内の交通手段は道路のみで、バス、タクシー、レンタカー、マイカー等になります。
島の玄関口となる両津、赤泊、小木の各港から利用できますが、レンタカーは両津、小木のみです。
また、赤泊にはカーフェリーは就航していません。
佐渡汽船新潟交通佐渡 ●JR東日本レンタリース ●オリックスレンタカー ●渡辺産商レンタカー(地元業者さん)
画像は新潟、両津航路のフェリー車両デッキです。
混雑期の予約は必須で、料金は4m超え普通車で運転手2等込みが片道15000円ほど。


道路は拡張、舗装整備が進み、島の周回も楽になりましたが、小木の真野湾側では一部内陸部に迂回しなければならない箇所が残っています。
総距離は200キロちょっと、ほぼ半日を要します。
路肩は切り立った断崖が多く、大雨、台風時には崖崩れ等で道路が寸断される事も少なくありません。
右のリンクで道路状況が分かります。●新潟県佐渡地域振興局地域整備部

画像は相川・戸地地区のストレートですが、ブラインドになった急カーブも多く、夏季には地元ドライバーとの事故が多発しています。

■両津ロードマップ
両津は兼ねてからの島の玄関口です。
元は「市」でしたが、現在は合併され、「佐渡市」の一地域になりました。
市役所は内陸部、島の中央に位置する金井にあります。
両津での走行で気を付けたいのは、佐渡汽船から佐和田・相川へ向う時に、商店街を迂回するかどうかです。
商店街は路上駐車が多く、片側一車線でも酷く手間が掛かる事が多いために、通常、地元の人達は佐渡汽船から大通りへ出たら右に曲がって直進し、突き当たり左へ、次の直ぐの突き当りを右に曲がり最初の信号を左に曲がって、後は直進します。
ただし、夏季等の混雑期には、ドッとここへ車が押し寄せ、返って渋滞を招く場合もあるので、商店街へ出た方が早かったと言う事もあります。
どちらにせよ、途中で慌てて方向を変えるのは事故の元です。

青矢印は一方通行で、両津界隈には多く、注意が必要です。
汽船ターミナルの予備待機所は、波の影響等で乗船口が変わった場合に利用されます。
通常通り車両待機所に入れば係員が指示してくれます。
佐渡汽船前の駐車場奥にはラーメン店等が並んでいます。
釣具店をここで選ぶなら警察横の「金子釣具」が良いでしょう。
古くからの大物釣りに精通しています。


■佐和田ロードマップ
佐渡のほぼ中央に位置する金井から佐和田にかけては、商業化が急速に進められ、海岸部とは大きく違った景観を作っています。
島民が求める便利さの象徴になっている感じですね。
その佐和田には大佐渡の相川と小佐渡の小木という各主要地区を結ぶ、島内交通の要所という性質もあり、それは釣りや観光に対しても大きく役立てられるものだと思っています。

例えば佐渡への遠征釣行で佐和田に滞在した場合、外海府屈指の沖磯群を従える相川・矢柄地区には車で1時間半ほど。
小木の地磯へは、真野を抜けてやはり1時間半ほど。
佐渡の代表する堤防ポイントを持つ二見漁港には相川に向って15分ほど。
シーバスマン御用達の国府川へは真野に向って10分ほど。
そしてお膝元には沢根漁港という具合です。
確かに、遠征では釣り場に滞在するという方法もありますが、佐渡釣行での一番の強敵は天候で、悪天でのポイント移動は毎度の事。
これには佐渡の地形から来る「移動すれば何とかなる」という利点もあるからで、これらを考えると1つの釣り場に滞在する事の難しさを感じてしまうんです。

海岸一帯は砂地の遠浅で、波も穏やかな事が多く、夏には海水浴客で賑わいます。
宿泊施設はホテル、旅館、キャンプ場になり、商業区という性質から民宿は少なめです。
ただ、最近は民宿料金も上がり、旅館の方が得な場合もありますから問題はないと思います。
セーブオンは新潟を中心に展開するコンビニチェーンで、島内の主要地に複数あり、いずれも24時間営業ですがATMはありません。
回転寿司店は2軒あり、もう1軒「●弁慶」は両津方向へ向って1キロほど、ショッピングセンター「マツヤ」側にあります。
おそらく佐渡一の人気で、昼時には空席待ちが出ます。



■佐渡島内の宿泊

宿泊施設はキャンプ場、バンガロー施設、ペンション、民宿、旅館、温泉ホテル等の施設が揃っています。
また、悲しいかな、本来は禁止されているキャンプ場以外の場所が夏季にはキャンプ場化してしまい、後はゴミの山が残るだけの景勝地もあります。
宿泊施設詳細は「佐渡ポイントガイドマップ」のページ下部を参照下さい。
画像は外海府、旧高千村にある入崎キャンプ場です。
広い駐車場が併設され、トイレ、シャワー、炊事場が完備されています。
画像左はジャリ浜の海水浴場、キャンプ場先端の磯場は屈指の磯釣りポイントです。



■佐渡の海岸線と釣り場

佐渡の海岸線は実に様々な形状を持ちます。
断崖絶壁が数キロに及ぶ所もあれば、砂浜が数キロ続く所もありますし、高磯を従えた磯場はもちろん、低磯が数キロ続く所すらあります。
佐渡は広大とは言え、沖縄に次ぐ面積を持つだけです。
しかし、この特徴的な地形故に周囲200キロ以上の海岸線を持ち、それがこれほどまでに変化に跳んだ、それぞれの形状を作る事が可能になった大きな原因と思われます。
また、マップ上部に連なる大佐渡山脈と下部の小佐渡山脈によって、海岸線には多くの清流が流れ込みながら、気流に絶えず独特の変化を与えている事も見逃せず、起伏に富んだ海岸線と相まって魚の生息に好影響を与えるには間違いなく、島全体が新潟を代表する1つの釣り場になっている事の証のように思われます。

釣りのポイントは無数です。
ガメチンマップでは実績を中心に分かりやすいポイントを選んで掲載していますが、例えばクロダイ釣りの場合、宿泊施設の真向かいの水深数十センチの僅かな磯場でも、時期と時間でクロダイは釣れます。
それが佐渡なんです。

防波堤立ち入り禁止柵について
2009年、新潟県の処置に倣い、佐渡市は、全防波堤の完全立ち入り禁止措置を公開しました。
2012年9月現在、柵が設置された箇所は、防波堤のほぼ半分。
詳細は、「全防波堤・完全立ち入り禁止措置に断固反対」で、ガメチンマップ掲載分については、各マップで参照できます。

外海府海岸

佐渡を代表する沖磯釣りのメッカで、地磯も豊富です。
海岸線は荒々しく、断崖、大岩が点在し、その中にジャリ浜や細い渓流の流れ込みがありますが、相川の北外れの五十浦地区から岩谷口地区にかけて数キロの砂浜が続き、投げ釣りのメッカとしても知られています。
沖磯釣りのメインはマダイ、イシダイ、そして近年一挙にファンを増やしたヒラマサです。
旧両津市に入る北鵜島、相川の矢柄、そして尖閣湾周辺は真に3大聖地と言っても言いでしょう。
画像は上でも紹介した相川、旧高千村のほぼ中間に位置する入崎。
中央の岩陰はマダイで脚光を浴びる帆掛島です。
一方、堤防では、相次ぐテトラ敷設等の改修工事が進み、往年の銘ポイントは消失の一途を辿っています。


内海府海岸

外海府とはうって変わって沖磯は影を潜め、穏やかな海岸線が続き、メインポイントはテトラの敷設が進まない堤防になります。
ただ、僅かにある黒姫沖の磯では春のクロダイノッコミ期の大釣り話が絶えません。
また、周辺最大規模を誇る鷲崎漁港では本堤、南側突堤共にフェンスで立ち入りが禁止されました。
画像は、その鷲崎漁港南側の展望です。
この周囲の特徴は北から西回りの風に比較的強い事。
山からの流れ込みも多いのですが、外海府のように晩秋の川尻でのクロダイ狙いは余り聞きません。
この流れ込みの上流ではイワナ、ヤマメが狙えます。

両津港

全体的に砂地で、その範囲は広く、大型カーフェリーの航路周囲は水深もあります。
このカーフェリーが発着するためか、僕の印象では藻が少ないように思え、それが最近の釣果に悪影響しているのではないか等と考えたりしています。
港には長い離岸堤もあり、渡船もありますが、良い釣果は聞こえてきません。
クロダイなら、むしろ岸側テトラ回りの浅場が良さそうです。
画像はその両津港北堤先端方向です。
昔からクロダイや小物釣りで親しまれて来たポイントで、今は秋からのアオリイカ狙いで賑わいます。

七浦海岸

外海府の入り口に位置し、磯場が続きます。
嘗ては大物の実績も高かったんですが、今はそれ以上に外海府が高いために、ちょっと元気がないように見受けられます。
ここの特徴は磯と堤防のポイントとしてのバランスがとても良く配分されている事です。
米郷(よなご)地区に代表される沖磯のメインはノッコミクロダイですが、06年二見漁港本堤では、それに負けない釣果が上げられました。
二見本堤は魚種と実績で佐渡を代表する堤防ポイントです。
画像は長手岬の北側方向で、低磯が続き、遊歩道も完備され、海苔畑が格好のポイントになります。

真野湾

岸寄りは砂地ですが、両津湾に比べると規模は小さく、沖に行くに従い藻や石が増え、二見本堤を境にゴロタが主になります。
波は穏やかな事が多く、ここの波気では相川の波の様子が分かりません。
メインの対象魚はクロダイで、例年、小木から西三川周辺を回って七浦を掠めて北上していたノッコミが、06年は沢根、二見を迂回して大騒ぎ?になりました。
主なポイントは堤防ですが、岸近くに並べられたテトラも良いポイントになります。
また、シーバスポイントとしても実績が高く、雨降り後にはルアーマン達が忙しく走り回ります。
画像はシーバスポイントとして名高い国府川河口です。

前浜海岸

本州に面しているところから、この名がつきました。
海岸線は内海府ににて穏やかなジャリ浜が中心で、所々に岩場が点在しているような形状です。
ここのメインはメジナにシーバス。
クロダイの釣果もありますが、大佐渡側ほどの大釣りは余り聞きません。
シーバスは相変わらず好調ですが、メジナは目に見えて少なく、小型化してきています。
ポイントは堤防が主ですが、松ヶ崎周辺の地磯ではマダイの釣果も出ています。
ポイントの代表は画像の寺泊への高速船発着所がある赤泊港本堤で、春から秋にかけては長岡からの日帰り釣行も可能になります。

小木海岸


磯場がメイン海岸線で、浜は僅かですが、波打ち際には低磯が連なって外海府とは好対照になっています。
また、堤防も小木港を除けば規模は小さめで、ポイントは限られます。
西から南回りの風は当りますが真野湾同様、波は静かな事が多く、冬場の地磯ポイントとして欠かせません。
対象魚は冬はメジナ、春は佐渡のクロダイノッコミは小木から始まると言われる通りにクロダイ。
ただ、深場もあってマダイやイシダイの実績もあります。
画像は佐渡の最西端に位置する沢崎鼻。
マダイポイントの1つがあります。
ここの灯台にはライブカメラが備えられていて、ガメチントップにリンクもあります。




2007.2 By GamechinClub